がん検査とがん診断

主ながん検査と診断の方法

血液検査 
がんができていると尿や血液に健康体の人には見られない特徴的な物質が変動することがありますが、
こういった物質を「腫瘍マーカー」と呼ばれています。
血液検査は特に体の負担は少ないです。
簡単に調べることができる検査ですが、腫瘍マーカーの大部分は、
がんがあるからといって間違いなく増えるとは言い切れません。
正常な状態や良性の腫瘍であっても「腫瘍マーカー」が増えることもあります。
だから腫瘍マーカーの結果だけを見てがんであるとは判断できません。

 
画像検査・画像診断
がんを早期発見するために不可欠な検査で、画像によってがんの広がりや性質を調べることができます。
1番目「超音波検査・エコー検査」です。
特別な超音波を患部に照射します。音波が跳ね返ってくることを画像化して体の状態をみることができます
頸部(けいぶ)や腹部を検査するときはベッドに横になります。
超音波が伝わりやすいようにするには専用のゼリーを塗ります。
とりわけ痛みがあることはないです。これ以外には内視鏡の先端部分に超音波装置をつけることもあります。
腸などのがんは体の内側から調べることができます。
 
2番目「X線検査・レントゲン検査」です。
体の内部を観察する検査でX線の通りやすさの特徴を利用します。
バリウムや造影剤を使うとより詳細に調べることができます。
胸部レントゲンは誰でもが受けたことがあるでしょう。
それ以外にも骨・軟部・乳房・腎盂・尿管・食道・胃・十二指腸・大腸・直腸などの検査があります。
 
3番目「CT検査・コンピュータ断層撮影」です。
体の周囲からX線を照射します。人体の断面を観察できます。
ケースによっては造影剤を静脈から注入することもありますが、
これをすることによって病変をさらに鮮明に映し出すことができます。
しかし、造影剤を注射したら、じんましんや痒みのアレルギー反応がでたり、気分が悪くなることもあります。
検査をしたあとの数時間後に症状がでることもあります。
 
4番目「MRI検査・磁気共鳴撮影」です。
体の断面像を観察する検査で、強い磁力・磁場を当てます。
特徴はいろいろな角度から断面を見ることができることです。
MRI検査によって骨盤の中や脊髄の中や骨の断面などを観察できます。
CTでは撮影できにくい部分も調べることができる検査です。
 
MRIは強い磁場を発します。心臓のペースメーカーを装着している患者さまには利用できない検査です。
検査は機器の寝台の上に仰向けになります。
そのまま動いて筒状の中に入り、検査中は比較的大きな音がします。
磁場を起こすための音ですから心配することはありません。
 
5番目「PET検査・陽電子放出断層撮影・ポジトロンCT」です。
癌細胞が活動する時に吸収されやすい薬剤に弱い放射性物質を付着させます。
体の内部に薬剤の分布を撮影させます。それによって薬剤を取り込んだがんの様子を調べることができます
癌細胞の活動の状態を調べることができます。がんの大きさや広がりを調べるのではありません。
がんが活発に栄養分を消費しているかどうかなどを観察できます。
CT検査と平行して組み合わせることも多いです。
 
検査をするときはブドウ糖に似た薬剤であるFOGを腕から注射します。
薬が取り込まれるのを待って寝台の上に仰向けになります。そのまま筒状の機械に入ります。
薬から出されている放射線は時間の経過とともに弱くなります。
大部分は尿と一緒に体外に排出されます。
 
FDGは癌細胞に取り込まれるのが普通です。
ですが場合によっては癌細胞以外の細胞に取り込まれることもあります。他の検査とあわせて評価されるのです。


 
内視鏡検査・内視鏡診断 
レンズとライトが付いた極めて細い管を体の中に挿入します。
のど・食道・胃・十二指腸・大腸・気管・膀胱などを観察します。
病変をダイレクトに観察できます。病変の一部をつまみとって病理検査をすることもできます。

 
病理検査・病理診断
がん組織を採取して細胞の性質を調べる検査で、がんの診断には不可欠です。
がんではないかと思われている病変から組織や細胞を採取します。
病理医が顕微鏡で観察します。
 
それぞれの細胞を見る検査は「細胞診検査」と呼ばれます。
膀胱・子宮・気管・口腔などの粘膜からヘラのようなツールを使ってこすり取ることもあるし、
皮膚から針を刺して吸引することもあります。尿や痰などの中に浮遊している細胞を採取する方法もあります。
 
細胞のかたまりや正常細胞との関係や組織の状態を見る検査は「組織検査」「組織診断」と呼ばれます。
内視鏡を使ってビュ尾辺の一部をつまみとる方法もあります。
特殊な針を使って採取する方法や手術をして組織の一部を接受する方法もあります。
手術で切除した組織全体を詳しく調べる方法があります。
ケースバイケースですが、手術をしている間胃がんが疑われている組織を採取して
診断する方法をとられることもあります。